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西宮まち歩き&ウォーキング 川辺のコース①
2017.10.19
こんにちは。
去る10月14日(土)、「西宮まち歩き&ウォーキング 川辺のコース①」が行われました。今回は「枝川樋門」「武庫川大橋」「旧甲子園ホテルの見学」「旧甲子園貨物線跡」の全約4kmを小学生を含め19名の方と歩きました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。
まずは「枝川樋門」から。
樋門とは、用水の取り入れや排水などのため、堤防を横切る暗渠(あんきょ)にして設ける通水路のことです。水門をつけ、水位を調節します。甲子園球場は、実は川に挟まれた三角州の頂点に位置しています。球場傍の甲子園筋はその昔川で、武庫川からの支流(枝川)でした。その枝川と申川(さるかわ)の分岐点が甲子園球場の位置にあたり、その枝川と武庫川の分岐点を確認できるのが枝川樋門なのです。
次に今回メインの見学場所「旧甲子園ホテル」に向かいます。
旧甲子園ホテル(現:甲子園会館)は日本に残る数少ないライト式建築で、国の近代化産業遺産および登録有形文化財に登録されています。打出の小槌とモチーフとしたオーナメントや緑釉瓦、西ホールの天井に見られる市松格子など、日本の伝統美が随所に取り入れられ、壮麗な洋風建築の空間と巧みに調和しています。また、建物が左右対称なのは宇治の平等院が念頭にあったのではないか、ということです。
実際に設計したのはライトの愛弟子・遠藤新ですが、フランク・ロイド・ライトはマヤの装飾を取り入れたこともあったそうで、なるほどその雰囲気も数々の装飾モチーフに感じられます。
とてもわかりやすい解説をしていただき、しばしタイムスリップしたようでした。
そして最後に「武庫川大橋」と「旧甲子園貨物線跡」を見学し、武庫川河川敷を歩きました。
甲子園貨物線(旧武庫川線)は、現在武庫川団地あたりにあった軍需工場、川西航空機(現:新明和工業)への従業員輸送のために建設されました。面白いのは、西ノ宮駅(現:西宮駅)から国鉄貨車の乗り入れのため武庫大橋ー洲先間はレールが3本ある三線軌条になっていたことです。阪神電車と国鉄では幅が異なるためにそうする必要があったのです。貨物輸送は戦後もしばらくは続けられましたが、1950年の運行が停止され、1958年正式に休止となりました。
前日までの雨で開催が危ぶまれましたが、お蔭様で無事最後まで歩くことができました。ありがとうございました。
「西宮まち歩き&ウォーキング」は年に4回程度開催の予定です。次回は来年2月頃を予定しています。詳細が決まり次第、市政ニュースなどに載せますのでお見逃しなく!
浜甲子園体育館 STAFF H.Y.